10数年来、会いたいと願っていた方に会えて。

木の哲人 窪寺伸浩 の「木の声を聞け」

お世話になっております。
木の哲人 窪寺 伸浩です。

「破天」とい本を読み、会ってみたいと願っていた僧侶 佐々井秀嶺師に、縁あってお会いする事ができた。
そして今年、念願のインドへ行くことができた。
今回は、そのインド訪問の話をしたいと思う。

佐々井秀嶺師のことをご存知の方もいらっしゃると思いますが、ご紹介まで。
インドの仏教界最高位に日本人僧侶の佐々井師が就任されている。波乱万丈を超える、壮絶な歩みを紹介された文章は多岐にわたる。
師のお名前を検索するとお分かりいただけると思う。

インドの社会は階級社会で、生まれた家が所属する階級で職業から生活まで全てが分けられている。
カースト制度という言葉を知る人は多いと思うが、実はそのカースト制度に入らない、さらに下の「属性 不可触民」という階層がある。
その階級は、水たまりの水をすすることもままならない、犬や猫よりも扱いが低いのだと。
その話を知って、そんな社会があるのだと驚かされた。
その階級制度をなくすべく、インド初代の法務大臣だったアーベンンドガル師は、インド不可触民50万とともにヒンドゥー教から仏教に改宗した。

夢枕にたった龍樹菩薩のお告げでインドへ渡った佐々井師は、インド仏教の復興の父アーベンンドガル師のお手伝いをしなければと仏教活動に身を捧げる。
ビザ切れによる不法滞在で逮捕されてしまうが、師を擁護する60万人の署名が集まりインド国籍を取得。
一昨年、大病で生死をの境をさまようが奇跡的に復活され、昨年来日された。
精力的に活動されているその姿には、思わず手を合わせてしまう気迫を感じる。

そんな佐々井師をインドに訪ねると、信者さん方が師の元を訪れては、尊敬の念を込めて足をさすり額をつけてお辞儀をして、去る。
これでは寝ることもできなのでは、と思うほどである。
「窪寺くん、やりたいからではない。やらなければならないのだ。」と、話してくださった。
82歳、その気迫と生きざまに触れ震える思いであった。

それに反して、その時私は食事が合わずお腹を壊しここでは生活できないと、すでに日本が恋しくなっていた。

その佐々井師が、また日本に来ると連絡が入った。

何かの機会で、講演会を催せたらと思っている。
企画が、固まったら、皆様へもご案内させていただければと思っています。
楽しみにしていてください。

また、昨年来日時に佐々井師と対談させていただいた。
その様子が載る「和合‐わごう‐」と言う冊子があります。
ご希望の方があれば、送ります。
ご応募下さい。
お申込みページ

関連記事一覧